中入生と高入生の学力順位(三年)(ほんの参考程度に)
前回の記事で、
・武蔵高校、富士高校、白鷗高校
・両国高校、大泉高校
以上の2つのグループの中高一貫校の授業の進み方について紹介しました。
学習について(武蔵、富士、白鴎) - 都立中高一貫校に高校から入りたい方へ
学習について(両国、大泉) - 都立中高一貫校に高校から入りたい方へ
今回はそれらの都立中高一貫校の生徒が高3の時点で学力テストを受けた際に、中入生はどれくらいの順位であり、高入生はどれくらいの順位であるかを詳しく紹介していこうと思います。
なお、わかりやすくするために学年の総人数を200人として考えます。
また、ここで目安とする学力テストの順位とは、全科目総合の順位なので、得意、不得意科目の差などに影響を受けるので、以下はほんの参考程度にしてください。
①最上位層(学年順位が1〜20位)
ここにランクインできる生徒は、大体は中入生です。付属中学校の入学時から難関大学合格を目標に頑張ってコツコツ頑張ってきたんでしょうね。
毎年この中の数名から東大を含めた難関大や医学部等の合格者が出ていると思われます。
②上位層(学年順位が21〜50位)
おそらく半数以上は中入生ですが、元々中入生の方が人数が多いことを考慮すると当然の話で、仮に中入生と高入生が同じ人数であるとしたら、この層にランクインしている生徒は高入生の方が多いということもあり得ます。
おそらく毎年50位くらいまでの人達の中の数名が首都圏の国公立大や、早慶に合格しているんでしょうね。
高入生も中入生もこのレベルには達したいところです。
③中上位層(学年順位が51位から100位)
中入生と高入生は同じくらいの人数でしょうか。
もしかしたら高入生の方が多いかもしれません。
④中下位層(学年順位100〜150位)
ここも中入生と高入生は同じくらいいると思われます。
⑤下位層(学年順位151位〜200位)
最下位らへんを占めるのはほとんど中入生です。
学習について(両国、大泉)
両国高校と大泉高校は、内部進学生と外部進学生が一年生の時から混合するタイプの学校です。
この2校は1年生から混合するタイプのため、先取り学習は行っていない体で1年生の最初の授業から中入生、高入生は関係なく教科書のはじめからやります。
しかし、実際のところは中入生は付属中を卒業するまでに高1の1~2学期でやる内容の授業を受けているので、高1の序盤は中入生と高入生の学力差を感じることでしょう。(教師が他の中高一貫校のような先取り学習はウチではしていないと言うかもしれませんがそれは嘘です。)
学力差を感じる、と聞くと不安になられる方もいるでしょうが授業についていけるかどうか不安になったり、中入生との学力差がこれからどんどん開いていくのではないかと悩む必要は一切ないです。
授業は先取り内容を行っていない体で進むので高入生がついていけないというのはないですし、授業の進度は中入生も高入生も同じなので、授業内容の理解に努めていけば学力差はどんどん縮まるはずです。(逆に中入生でも努力をしない子は内容が高度になるにつれて落ちこぼれていく。)
都立中高一貫校に高校から入った場合は、序盤での中入生との学力差に不安になったりせず、授業内容の理解に努め、コツコツ頑張っていくことが非常に大事であり、それを実行できれば中入生のトップ層のと必ず並べるはずです。
学習について(武蔵、富士、白鴎)
都立中高一貫校でも、武蔵高校、富士高校、白鴎高校の3校では、高校から入学した人(外部生)と中学から入学した人(内部生)とは高1では別クラスとなります。内部生は中3の時点で高1の内容の大半が終わっているため、外部生はそれに追いつくために、授業は中高一貫用の教材を用いて速いスピードで行われます。
速いスピード、というと不安になる方もおられると思いますが、授業についていけるかどうかは気にする必要はないです。わからないところは先生に質問したり、ネットや本で調べたりすれば解決できます。
そして、高2以降は内部生と混合になりますが、内部生の一握りを除くと、高2に進級した時点で外部生と内部生の差はほとんどない(内部生のトップ層を除けば、この時点で平均的には外部生の方が学力は高い傾向にある)ので、高2の4月の時点の学力差について心配する必要もないです。
高2から混合するタイプの武蔵高校、富士高校、白鴎高校に高校から入ると、一年生の時は授業が速いペースのため忙しいですが、その分高校内容の修得が早くでき、大学受験の対策がゆっくりできることがメリットと考えられるでしょう。
部活について
クラブ活動は学生生活を充実したものにしてくれるものの一つですが、都立中高一貫校は他の高校とクラブ活動に関して違いはあるのでしょうか。
はっきり言うと、真剣にクラブ活動を行いたいのであれば、中高一貫校はおすすめできません。(特に運動部)
なぜなら中高一貫校といえども、中学と高校のクラブは別の組織であるので、合同で練習することは少なく、簡単に考えて組織の数は2倍になるので、普通の高校と比較すると練習時間はかなり減ります。(都立中高一貫校となった学校も元々は高校しかなかったので、中高のクラブが同時に活動できるように広く作られてはいない。) (白鷗高校は中学1年、2年の間は別の校舎なので他の4校に比べ若干、環境はいいです。)
ですから平日にグラウンドや体育館で満足に練習できるのは週2がいいとこで、真剣にクラブ活動に取り組みたい人は物足りないと感じることでしょう。
仮に中高合同で練習ができても、やはり中学生と高校生との間には体力や実力に差があるので、高校生にとっては質の良い練習にはならないと思います。
私が高校生の時は、以上のような理由からなのか、全体的にクラブ活動はやる気がないように感じられました。
外部生は歓迎されてない?
内部進学生は外部進学生を歓迎しているのか
まず結論から言うと、歓迎していないと感じる方が多いかもしれません。
この話は高校から中高一貫校に入学することを検討している人やその保護者の方にとっては
とても気になる点であると思います。入りたい学校の校風や学力等が良くても、
馴染めなければ充実した高校生活にはならないでしょう。
基本的に、都立の中高一貫校に高校から入学する「外部進学生」の人数は、中高一貫校に中学から入学していて、
そのままその高校に進学する「内部進学生」の人数よりも、少ないです。(基本的に内部生は約120人(白鷗のみ160人)、外部生は約80人)
そのため学校生活に慣れていて、人数の多い内部生が大抵はクラスの中心となることでしょう。
つまり、一度出来上がってる人間関係の中に外部生は飛び込むことになるので、
あまり社交的ではない生徒にとっては苦痛かもしれません。
実際に、都立の中高一貫校に外部生として高校から入学した私が当時の学年全体を振り返ってみると、
一部、とても社交的で内部生とうまくやっている外部生もいましたが、内部生と仲良くなれず、
友だちのほとんどが外部生である人は多数いて、休み時間は、外部生のみ、または内部生のみで構成されたグループでおしゃべり等をしている光景がよく見受けられました。
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