都立中高一貫校に高校から入りたい方へ

都立中高一貫校に高校から入りたい方へ

実際に都立中高一貫校に高校から入学した私が皆さんにとって参考になる情報をお伝えします。

外部生は歓迎されてない?

内部進学生は外部進学生を歓迎しているのか

 

 

 まず結論から言うと、歓迎していないと感じる方が多いかもしれません。

 

 

 この話は高校から中高一貫校に入学することを検討している人やその保護者の方にとっては

とても気になる点であると思います。入りたい学校の校風や学力等が良くても、

馴染めなければ充実した高校生活にはならないでしょう。

 

 基本的に、都立の中高一貫校に高校から入学する「外部進学生」の人数は、中高一貫校に中学から入学していて、

そのままその高校に進学する「内部進学生」の人数よりも、少ないです。(基本的に内部生は約120人(白鷗のみ160人)、外部生は約80人)

 

そのため学校生活に慣れていて、人数の多い内部生が大抵はクラスの中心となることでしょう。

つまり、一度出来上がってる人間関係の中に外部生は飛び込むことになるので、

あまり社交的ではない生徒にとっては苦痛かもしれません。

 

 実際に、都立の中高一貫校に外部生として高校から入学した私が当時の学年全体を振り返ってみると、

一部、とても社交的で内部生とうまくやっている外部生もいましたが、内部生と仲良くなれず、

友だちのほとんどが外部生である人は多数いて、休み時間は、外部生のみ、または内部生のみで構成されたグループでおしゃべり等をしている光景がよく見受けられました。

 

 一度出来上がった人間関係、と申し上げましたが、これは何も悪いことばかりではなく、その中の一人と仲良くなると、その子がよく遊ぶグループの他の子達と仲良くなりやすい、というメリットもあります。
ですが、勉強面で優勢である内部生が外部生のことを見下している、ということも毎年あるみたいなので、注意が必要かもしれません。
 
 内部生も、高校に進学する前に教員等から外部生と仲良くやるように指導されているみたいですし、外部生と積極的に仲良くなろうとする子も中にはいますが、全体的には内部生と外部生との間には隔たりがあるような感じでした。
 
 都立の中高一貫校で、外部進学生として高校から入学できる学校には、内部進学生と外部進学生が一年生から混合するタイプの学校(大泉、両国)と、二年生から混合するタイプの学校(白鷗、武蔵、富士)がありますが、二年生から混合する学校(白鷗、武蔵、富士)は、特に隔たりが大きいです
 
 二年生からクラスが混合する学校というのは、内部進学生が中学生のときから高校内容の先取り学習を積極的に行っており、一年生の四月の時点では内部進学生と外部進学生の授業進度は大きく異なります。その進度の差を埋めるためにクラスを一年生の時点では分けて外部進学生に猛勉強してもらい、授業の進度を同じレベルまでもってきて二年生で混合させるシステムとなっているため、外部進学生同士でもある程度人間関係が出来上がってしまい、二年生で混合となっても、交流がしづらく、また、勉強面で優勢な内部進学生が外部進学生を見下す傾向があったりと、外部進学生にとっては過ごし辛くなるかもしれません。
 
以上の内容をまとめると、
 
外部進学生はあまり歓迎されてない
    なぜなら、
       ・内部進学生が中学生の時に人間関係がある程度出来上がっている
       ・勉強面で優勢な内進生が外進生を見下している(特に、二年生から混合するタイプの学校)
         
    けれども、
        内部進学生の中でも積極的に外部進学生と仲良くなろうとする子もいる
 
 
 
ということになります。